幸せすぎて、くだらない。

私の、生きる教祖様。

ふと思った話。

 きっと読んでくださった方を不愉快にさせることになりますが、ふと思ったことを書きます。

もしかして事務所は、来月から上演される舞台『ジャニーズ・オールスターズ・アイランド』に出演するKING、HiHiJets以上の年代のユニットおよびジュニアを、デビューさせる気はないもしくは現段階のユニットでデビューさせるつもりがないのではないか。つまり、ユニット群雄割拠という名の横並び状態と言われる現在、切磋琢磨し続けているSnowMan、Love-tuneSixTONES、TravisJapan、Prince、天才Geniusでのデビューは厳しいのではないか。
 そう改めて思わせられたきっかけは、11月2日放送の少クラ。少クラレジェンドとして屋良くんがゲストでやってきたこと、年下ジュニアを前面に出してきた。KINGと似ていると騒がれている那須くん藤井くん浮所くんたちがマイクを持ちメインを張る曲があったこと(自担贔屓のフィルターを掛ければ、ジャニフワ梅芸公演で練習時間が少ないことからPrinceが自分たちだけで歌を披露できないので、ある程度の時間が生まれたことを契機として?ってフィルターかけすぎとんだ盲目か。)。ジュニア内でも若い立ち位置にいる3人。急に押され始めた勢い、曲調照明の影響もあるだろうが初々しさなんて微塵もなく、ギラつきすら感じさせるパフォーマンスだった。そして少クラだけではなく、ゴゴスマでも出演がみられる。主要メンバーが一通り出演し終わり、現在2週目と言われるターンに入ってはいるが、同時に複数媒体で推され始める恐ろしさ。

 しかし、若手を育てようとするのもいいが、その前に彼らだっている。上記ユニットメンバー及びそのメンバーと同世代の人間は、ほとんどが高校を卒業した世代だ。22歳以上の一般的に社会人となり得る年代も少なくはない。そのうちの1人がアイドル誌のミニコーナーで将来の不安を吐露した記事はファンの涙を誘い、デビューを目指す意欲をより熱いものにした。

 それでは、いまジュニアをデビューさせなくてはならない理由は何だろうか。デビュー組を14組も抱え、山下智久などソロでアイドル活動を行う人間もいる。最近はSexyZoneやジャニーズWESTも売り出そうとしている事務所。そんななか彼らとほぼ世代が同じジュニアをデビューさせて売ろうにも、どんなコンセプトで売るのか。ジュニアたちは、コンサートやイベント、舞台をやれば即日完売。仮にこれらの企画が赤字決算でも、やめることなく毎年行事となりつつあるということは事務所全体でカバーできる範囲なのだろう。収拾のつかない決算ならば取りやめになっているはず。彼らはジャニーズジュニアという大きな母体で活動できている。既存グループと食い潰し合うかもしれないリスクを抱えてまでデビューさせる意義とは。

 もちろん、ジュニアという立ち位置では雇用が不安定だ。いつ辞めてもおかしくないずっと首の皮一枚がつながった状態。いまは各ユニットがほぼ横並びだが、デビューによって今の均衡が壊れたら退所を選択する人間が出てきてもおかしくないだろう。しかし、前述の通り、彼らの年齢は決して若くはない。やることなすことに年齢制限が直結する物事は決して多いわけではないが、さあ自分の理想の未来が断たれたとき、ひたすらに芸事に勤しんできた彼らは身動きがとれるのだろうか。あくまで彼らは商売道具。辞めたあとまで事務所は面倒みない。



 私の高校時代の友人で、アイドルは歌って踊っていればいいのにどうしてドラマや映画など演劇にまで手を広げるのか。アイドルならアイドルの仕事をしろ、と言い放った人がいる。私がジャニオタだと知った上での発言。その言葉には、演劇に出演するなら最低限の演技力を身につけてからにしろ、事務所の力で下手くそなくせに無理やり出てくるな、という意味も込められていたが、根底にはアイドルは歌って踊るものだという考えがあったようだ。

しかし、歌って踊れるだけではどうやら埋もれてしまうらしい。親知らずを抜いたら頬が腫れ上がりこのまま戻らなかったらどうすればいいんだと悩んだアイドル、多方面で活躍するメンバーを見て焦りを感じ作家という新境地を開拓したアイドル、開き直ってしゃべりを武器にしたアイドル。このような発言をするのは、デビュー組なのだ。もちろん、デビューを果たすと事務所内で切磋琢磨していた状況から次のステップへ進む。ライバルは無数といるアイドルや同世代の芸能人になる。デビューを果たした人間ですら不安を抱き、歌と踊り以外に何か自分の特色を見出そうとしている。同じ事務所内のジュニアも、他とは異なる武器を持とうとする動きがみられた。一例として、今年のクリエは突如として複数公演で楽器を持つ曲が増えた。歌って踊るアイドルだから楽器を始めるのは全然おかしくはない。しかし、楽器持たなきゃ死んじゃうの?というくらいあまりに突然増えた(レポ見る限りよく披露したなっていうのもあったぞー。披露するなら頑張ったねよしよしじゃなくて魅せる域までもっていこうよそれが厳しいなら無理に披露する必要性はない)。歌って踊るだけではアイドルの世界では生きていけないのだろうか。それとも、生きていけないデビューできないからこそ鎧を纏おうとしているのか。

 KAT-TUN、えびキスなどその当時のトップユニットがジュニアを牽引していた時代とは異なり、多数のユニットが乱立し、自らの個性を見つめながら煌めきを放とうとする時代。事務所は、技量面でも人気の高さにおいてもジュニアで留めておくにはもったいないユニットがたくさんいた第二次黄金期、そんな時代があったのだと一過性のものにしようとしてはいないだろうか。


 仮に彼らがデビューしたとしても、バレーボールデビューのように選抜メンバーによるデビューの可能性の方が高い。そもそも、バレーボールデビューがそういう突飛なデビューであるし、なんて血も涙もない決断を!とファンに罵られても、底上げを図った状態からさらに秀でた人選ならば世間の反応は悪くはないだろう。何よりその反感こそが彼らの売上にだってつながることもある*1

 もちろん、こんなことを言っておきながらも玄樹くんPrinceにはデビューして欲しい。デビューして歌番組に出て、ファーストコンサートを大成功させ、いずれはドームに立つ彼らを見るまで私は死ねない、と思っている。グッズ列に並んで「玄樹くんください」と言いたい早く言いたい。ファンが彼らを信じなくて、一体誰が信じるというのか。それでもこの現状には、恐ろしいけれどどのユニットもデビューしないのではという考えを抱いてしまう。これはビジネスだから全員が笑顔になれる方法は存在しない。それでも、自分が好きなアイドルが笑っていられる世界であってほしいと願ってしまうのはエゴだろうか。

 もしかして、ジュニアのファンってこういうことは大前提の上で応援しているのでしょうか。私が結論なんて出せやしない思いをぐるぐる巡らしているこの話は、言わずもがなでしょうか。ちょっとドキドキしながらも、なるべく1人でも多くの人間が笑っていられる世界がくればいいのになあと夢を見ながら終わります。

*1:だから私は当事者ではないが、キスマイの格差売りやセク欝もあって然るべきものだったと捉えている。