幸せすぎて、くだらない。

私の、生きる教祖様。

感情先行型を卒業したいけど、先行き不透明な話。

文章を書くことが上手な人は、華麗な導入で始まることが多い。全く関係ない話から入ったかと思いきや、気づけば自然と本題に入っていて、おお…ここがこう繋がるのか…と震えてしまう。悲しいかな、まだ私にはそのスキルがないため、さっさと本題に入る。

世の中にはいろんな人がいるわけで、つまりジャニオタと一口に言ってもいろんな人がいる。私はジャニオタさんと直に会ったことはないが、Twitterはてなブログを通じて、たくさんのジャニオタさんの心情や思考を垣間見ることができる。その人の脳内や、ジャニオタスタンスを覗かせてもらうことはとってもわくわくする。それと同時に、きちんと自分の思いを言語化できる人に尊敬の念を抱く。私なら「好き」と「!」だけで終えてしまいそうなことでも、なぜ好きなのかいかに好きなのかだからこうなのだと、思いの丈を書き綴っていたり、140字という制約の中でまとめたりされている方がいらっしゃる。私は、感情先行型なので、物事を論理だてて日本語にできる人は大人だなあと感じる。

もちろん、感情をぶつけられる人の良い点もある。思いの丈が大きく感じられること。「好き!!!!!!!!!!!!!!!」と同じ文字をたくさん重ねれば、熱量の高さが現れる。「好き!ねえもうほんと好き!好き!大好き!!!」だれもあなたの好きという気持ちが本当かどうかなんて吟味しようとしていないのに。それでもよく目にする「ほんと/本当(に)好き」ということば。生放送の歌番組直後にTwitterでよく見られますね。どれくらい好きなの?宇宙くらい好き!がまかり通る世界。かわいい、かっこいい、やばい、すごい。そんなことばも多様しがちだ。だって意味を捉え間違えられない、容易に使えることばだから。これに「好き」を含めた5つのことばをジャニオタから奪ったら、もう黙るしかないんじゃないかしらというくらいの頻出単語。

一方、論理的に感情を爆発出来る人は、やっぱり説得力が違う。比喩表現や例えを用いたり、何かとリンクさせて話を進めたりして他人と共有しやすく、なにより分かりやすい。感情先行型が、これって垂直落下じゃないかと普段なら躊躇するような滑り台をぴょいっと気軽に滑り落ちてしまえるような感情の昂ぶりを示すのならば、論理型は何段も何段もある階段を一歩ずつ地道に着実に降りていくタイプ。体力も頭脳も使うので、目的地にたどり着く頃にはヘトヘトなんだけど、その疲れすら愛おしい。淡々と、でもしっかりと細部まで伝えうることばで綴られた文章には説得力がある。そう、論理型の人はきちんと文章になってる。SVO、ときにはSVOCが存在している。先述の「好き!!!!!!!!!!!!!!!」
なんてVしかない。TwitterならSはユーザー本人だとして、OはどこだOは。bio欄やトプ画から察せよという話だろうかそもそも脳内垂れ流しだからそこまで気にしないでいいって?

Twitterはてなブログも、自分が言いたいことを言う場所だと思うので、別に感情先行型の人を悪だ幼稚だと決め付けるつもりはない。論理型を見習えと叱咤するつもりもない。ただ、素敵な物書きさん、つまり論理型の方が書かれる文章に、私が憧れを抱いているのだというそれだけの話。私が、語彙力が泣くほど低いジャニオタなので、ことばを駆使して彼らの魅力を伝え、己の愛をあらわに出来る人に惚れ惚れしてしまう。かっこいい。くそう、ブログなのにかっこいいなんて使ってしまった。

【かっこいい】
( 形 )
〔「かっこ」は「恰好」の意〕
見た目や言動が人に好印象を与える。かっこうがいい。かっこい。 「 - ・い新人歌手」 「 - ・い引き際」
大辞林 第三版より)

辞書を引いて、かっこいいの語義を改めて知る。好印象を与えること。ふうん。

ちなみに

かわいい【可愛い】
( 形 )
〔「かわゆい」の転。「可愛」は当て字〕
①深い愛情をもって大切に扱ってやりたい気持ちである。 「わたしの-・い息子へ」 「馬鹿な子ほど-・い」
②愛らしい魅力をもっている。主に、若い女性や子供・小動物などに対して使う。 「 - ・いお子さんですね」 「 - ・い女の子」
③幼さが感じられてほほえましい。小さく愛らしい。 「 - ・い手」 「 - ・い声で歌っている」 「 - ・い花が咲いている」
④殊勝なところがあって、愛すべきである。 「あの男にも-・いところがある」
⑤かわいそうだ。いたわしい。ふびんだ。 「明日の日中に切らるるげな。-・い事をしまする/浄瑠璃丹波与作 中」 → かわいさ
大辞林 第三版より)

やっぱり辞書を引くのは面白い(あああ、面白いもなんて安易なことばかしら)。かわいいは、下に見てるかんじがあるのね。対象の性差ではなく、抱く印象の違いか。よくジャニーズのアイドル自身が、かわいいよりもかっこいいって言われたい!と言うけれど、たしかに男なら上に見られたいかもしれない。玄樹くんなら、褒め言葉ならどっちでもいいよっなんて言いそうだけどね。

私もしっかりとした理由を吐き出せるようになりたい。頭の中のぐるぐるをしっかり言語化して、彼らを応援しながら私の日本語力が上がれば、この上なく素敵なこと。それは、己を磨くためなのか、はたまた年下のアイドルを愛でる行為を正当化したいからなのか。どうすれば語彙力は向上するのだろう。本を読めと言うけれど、目で追うだけじゃなくて心に落とし込むまでが難しい。

本当に私が抱くこの感情はこの日本語で合っているのか、仰々しすぎではないか、これとこれの組み合わせって変…?という恐怖に駆られ、だったらと安易なことばを選びがちになる。それも結局は私の語彙力の問題であり、磨きをかけるしかない。

今日は少クラ放送。Princeくんは、大阪で舞台をやっていた期間の収録回だからか出番は多くはないが、彼らの姿が見られると思うと待ち遠しい。とりあえず、安易に「好き・かっこいい・かわいい・すごい・やばい」を使わない(最後2つはもうほとんど使ってない気はしている)。言ったからね?!今日少クラ見てもかわいい!って言っちゃダメなんだからね!!がんばれ私!!


〈追記〉
目が覚めて読んでみると、〜す。〜す。〜す。とひどく「〜す」が耳に目についたので、書き直してみた。しっかし、うーむ、気に入らないなぁ…。