声を出せるのは北海道?札幌?そして濱ちゃんの心配り
今日Welcome to Sexy Zoneが北海道で行われますね(もうとっくに開演している時間だ)。私は以前の記事でも書いたとおり、福岡公演に行ってきた。そこで煽り文句として「福岡声出せるのかー!!」と言われた。これはSexy Zoneに限ったことではなく、私が参加したことのあるグループしか分からないが、嵐もジャニーズWESTも地名で呼びかけることも多い*1。私は福岡しか参加したことがないが、今日は北海道。ふと浮かんだ疑問が「北海道公演の煽り文句は『北海道声出せるのかー!!』なのか『札幌声出せるのかー!!』」
五大ドームツアーになると札幌ドームになるため、煽り文句が札幌になっても理解できる。しかし、今回Sexy Zoneがコンサートを行う会場は北海道立総合体育センター(北海きたえーる)だ。名前は北海道だが所在は札幌市。この場合どちらになるんだろう。
そこで!PCを開いてネットでぽちぽちっと検索してみる。
まずは、県名と県庁所在地名が異なる県をリストアップ
・北海道―札幌市
・岩手県―盛岡市
・宮城県―仙台市
・茨城県―水戸市
・栃木県―宇都宮市
・群馬県―前橋市
・埼玉県―さいたま市
・神奈川県―横浜市
・石川県―金沢市
・山梨県―甲府市
・愛知県―名古屋市
・三重県―津市
・滋賀県―大津市
・兵庫県―神戸市
・島根県―松江市
・香川県―高松市
・愛媛県―松山市
・沖縄県―那覇市
検索して興味深かったサイトいくつかを参考にまとめてみると
廃藩置県により、藩をそのまま県に置き換えると300近くの県が出来上がった。細すぎる区割りや飛び地などで管理が困難であったため、大きすぎる県は分割し、小さすぎる県は合併させた。その際、県名と県庁の不一致が生じた。
藩と一口に言っても、複数の種類がある。
曖昧藩:明治維新のときに最後まで江戸幕府に味方して
政府に反抗した朝敵藩や曖昧な態度をとっていた藩
(例)盛岡藩(岩手県)、仙台藩(宮城県)
忠勤藩:明治維新に大変貢献した藩
(例)薩摩藩(鹿児島県)、長州藩(山口県)
朝敵藩
①大きな藩であったにもかかわらず統合の過程で消されたり名前が変えられたりして、県名にも県庁所在地にも名前が残されなかったところ
(例) 名古屋藩や水戸藩(徳川御三家の二家)
②朝敵藩だが県名と県庁所在地が一致しているところがある。
(例)会津藩(福島県)や米沢藩(山形県)
県名と県庁所在地名が一致しない県には曖昧藩が多い
① ,②ともに両藩とも県名にも県庁所在地名にも藩名は残されず、変えられた
司馬遼太郎は著書「街道をゆく」の中で「明治政府がこんにちの都道府県をつくるとき、どの土地が官軍に属し、どの土地が佐幕もしくは日和見で あったかということを後世にわかるように烙印を押した。その藩都(県庁所在地)の名称がそのまま県名になっている県が、官軍側である」と述べている。
宮武外骨による「府藩県制史」という本にも「早い段階から官軍側に付いた『忠勤藩』の藩名は県名にされて、官軍側に付かなかった『朝敵藩』や、官軍側に付くのが遅かった『曖昧藩』の藩名は、一つも県名には残っていない」との記述がある。
早くから政府に忠誠を表した藩の方が優遇されているのは何かしらの意図が伺える。そりゃそうだ。ギリギリまで幕府側についていた藩よりも早い段階で協力的態度を示してくれた藩のほうが信頼は高い。ただでさえ混乱の時代。味方ですら敵になりうる時代ならば、そりゃ大事にするわけだ。名前というのは大事であって、今まで名乗っていた名を奪われ改変されてしまうのは寂しさと屈辱もあっただろう。経済的問題かと思っていたが、そのような問題が生じる以前の話であった。ただ廃藩置県と言っても第二次統合、沖縄返還などもある。その過程を見ていけばもっと興味深いことが見えてくるかもしれない。
にしても、うわ~これ周知の事実なのですかね。初めて知った…。なんで県名と県庁所在地名が違うの!覚えにくいわ!!と全国の小学生から老人にまで非難を浴びてしまうが、そこにはちょっぴり悲しい歴史が隠されていたようだ。
ただ、コンサートにおいては地名はあまり重要ではないかもしれない。福岡住み福岡参加の私にとっては、福岡声出てるな*2!と言われたり、他地域より公演時間が長かったり*3、会場の雰囲気がよかった!などというレポを見るとやっぱり嬉しい。しかし、せっかくならと旅行がてら遠征する人や、いわゆる多ステ勢からすれば地名よりも重きを置くものはあるだろう。
ただ、ここで思い出したいのが濱ちゃんの言葉だ。1月のラッキィィィィィィィ7公演にて、重岡くんが「福岡元気なやぁ!福岡いいなぁ!!」と言った。そこで濱ちゃんが「でも福岡以外から来てる人もおるから…」と言ったのだ。また、レポをうろ覚えで申し訳ないがおそらく宮城の最終日公演にて、重岡くんが「本公演に来てくれた全員にありがとうと言いたい」というようなことを言ったあとに、濱ちゃんが「来れんかった人にも伝えたいね」と言っていた。勘違いして欲しくないのだが、これを通して重岡くんを悪く言いたいわけでは決してない。私は福岡が褒められて心底嬉しかった*4。しかし、濱ちゃんはそれも受け止めた上でさらに気遣いをしてくれたのだ。なで肩~だの自由人~だの言われていて、先日のリトラではアルバイト体験を通して終始不器用っぷりを披露していた。しかしコンサートというハイになった状態で広い視野を持てるのは彼の魅力的な点だといえる。はじけた笑顔で私たちをも幸せにしてくれるグループだという認識だったが、とてもバランスのいいグループなのかもしれない。その関係性を深く知りたいけれどもこれ以上足を突っ込むわけには…。詳しくなればなるほど堕ちて行くのは目に見えている。楽しくレポを読んでいる間にはっとさせられた。思いもよらない一面が見られた公演だった。
と、書いている間にそろそろ終演する頃だろうか。レポを読むのを楽しみだ。玄樹くんは、Princeくんは何か爪痕を残したのだろうか。早く、早くTwitterを開きたくてうずうずしている。
参考サイト