幸せすぎて、くだらない。

私の、生きる教祖様。

アイドルは顔だけじゃない

 さあ、以前の記事で書いた”その件はまた後日”について触れてみよう。言ってしまえば顔ファン最強説を唱えたわけだ。顔が好きだったら性格によほどの難癖がない限り好きになるだろう。ましてや彼氏ではなくアイドルの話をしているのだからというお話。タイトルから分かるように、結論を言うとアイドルは顔だけではなかった。顔だけが命ではなかった。
 

今までの自分を振り返っても基本的にそうだ。初出だ(と言うほど大層なものでもない)が、私はここ8年ほど嵐のファン、潤くんのファンだ。なぜに5人の中で彼がいいのかと言われたら、スタートは「顔」だ。花より男子で知っていたというのもあるが、それを言ったら山田太郎ものがたりも見ていたので除外。顔に限らずSっ気漂うところも好きで潤くんがいい!と決めた。すると着目するにつれ見えてくる末っ子&それを見守る兄ズの構図。嘘だろあんなにバカでワガママで自己中…なのは道明寺だけれど、そんなイメージを持っていたのに実は天使だった!まさに目からウロコ状態。万人が抱く印象ですね。ドラマって怖いわっ(いい意味でも悪い意味でも顔を売ることになるのは承知)。それでも、んんっかわいいという感想を抱いてファン続行むしろさらに好きになる。Twitterを始めて翔潤だの末ズだのを知ることで好きメーターがまたもや上がり今に至る。ファンになった当初は5人とも好きなの!と言い、母親からは、まあなんて気が多い子かしら!と言われましたがね。したがって、今は潤くんと玄樹くんといういわゆる掛け持ち状態です。


つづきまして、玄樹くん。彼に注目していると必然的にSexy Zoneも見えてくる。なんせ彼はSexy Boyzだから(今も続いているかは定かではない)。しかし、当時Sexy Zoneの聡マリの扱いに疑問を抱くくらいに何もセクゾ事情を知らなかったため、知識を得ることから始まる。いざ知識を蓄えるとなんてことをしているんだ事務所は!ひいてはSexy Zoneも!という思いがあった。またお目当ては玄樹くんだったためSexy Zone自体に特に興味はなかった。ただ同い年の人がいるなというのと勝利くん顔面偏差値は東大レベルじゃ足らないぜ!ハーバード?オックスフォード?日本じゃ足りないでも海外の大学わかんない!という意識だけはあった。そのうちに友人が健人さんに着目し始めた。健人さん健人さん!と言うなか、私は顔で言うと勝利くんが好きなので、ふーん健人さん(呼び方はうつった)なんだ。あたしなら勝利くん…かなぁというぼんやりとした思いを抱いていた。ましてや風磨に対しては、なんなの第2の赤西みたいなの!髪型もソロ衣装も赤西じゃん!!!という声を受けて、えっ翔くんが好きとか言ってなかったっけ?というマイナスとまではいかずとも、とりたててプラスの印象があったわけではない。グループ内のワルは俺の役目だぜ!と自分が定めた役割を担っている奴だと思っていた。



しかし、転機が訪れる。薔薇色の日々*1を読んだのだ。
月額324円払っているにも関わらず、月2回+αの嵐の日記更新と嵐とJr.の不定期にアップされるレポしか見ておらず、せっかくならたくさん見てやろうと思い立った。そこで初めて薔薇色の日々を読んだ。健人さんは書き言葉でも健人さんなんだな…マリ聡はきゃぴきゃぴしていてかわいい…勝利くんはいい意味で普通…風磨は…えええええ!!!!vol.36。なんと文章がチャラくないぞむしろわりとお堅い。もちろんたまたま内容が戦争にまつわるものだったのもあるだろう。しかしそれでも私の胸に刺さったのだ。好きだ。その三文字が頭に浮かんだ。これこそ「転げ落ちるみたいに加速し*2」たのだ。別にワルっぽいキャラと文章のギャップにやられたわけではない。ただ私好みの文章だったのだ。それからの薔薇色の日々、5週に1回から週1更新に。歓喜。


他にも私が一目置いている人がいる。Six TONESの松村北斗くんとキスマイの北山くん。ほっくんみっくんだ(パックンマックンみたい!)。
ほっくんは言葉の選び方が好きだ。多勢に無勢でも頑張ろうと言うアイドルがどこにいるのか*3。好きな漢字が「難」だという話は瀬戸内寂聴さんが似たようなお話をなさっていたようだけれど、アイドルがそんなことを言うのか*4。重ねて休日の過ごし方も好き。インドア最高。本を読みながら窓辺を眺めていたら気づけば日が暮れていて、階下から母親がごはんよと僕を呼ぶ…。素敵な休日じゃないか。また、彼が書く松村北斗という字が好きだ。木偏の2画目が左に軽く跳ねるところ、北の5画目の絶妙なライン。何とも言えない良さ。ほっくんに注目し始めた契機は読売中高生新聞のジャニーズの小箱かな*5

みっくんも文字。前述の理由でJwebを見ていたら、掲載している字が美しかった。毛筆があんなに上手いなんて申し訳ない、微塵も知らなかった。顔だけで見るとキスマイはガヤ様なのに…。


というわけで、少クラとJwebのおかげでジャニーズ見聞が広がった。いわゆる担当とまではいかずとも、このグループならこの人がいいわという立ち位置。担当と呼ぶ方々は顔から入った人たちだが、意外にも顔じゃない所から好きになるパターンもあるんだということを知った。


総じてみると、私は自分を持った人が好きなようだ。論題が少し子供じみていようが、偏った発言をしていようが、もちろんに全うなことを言っていようが、胸を張って物を申す姿がかっこいい!と思うのではないか(これってダメ男にハマるパターンでは…)。私はあまり自己主張しないほうだ(と自分では思っている)。相手の希望があれば出来る限り沿うし、相手が言ったことはごもっともだと思い込みやすい。いい意味で他人に流されながら日々を過ごしている。これは協調性があるといえるが、その反面では己がない、自分自身に芯がないとも言える。その点に関しては、反省すべきだと思うし、治さなくては、少しでも改善せねばという意識(だけは)がある。だからこそ、その反対に位置する人間に惹かれるのではないだろうか。笑われるようなことでも、自分の意思をしっかり話せる人に憧憬を抱く。そのように考えると、己の弱みに打ち克とうと人並みならぬ努力をし、日々向上に励む玄樹くんを自担に据えたことにも通ずるものがある。つまり、顔ファンだと思っていたが、別角度から見てみることによって実はいつのまにかその内面にも魅せられていたのだ。


ここで浮かび上がる別テーマ。私たちファンないしオタクは、アイドルに何を求めているのだろうか。アイドルは直訳すると偶像だ。あくまで偶像なのだ。本来ならお手ふりに歓喜するくらいがちょうどいいのだが、いつのまにか人間性にまで足を踏み入れ魅了されていく。文字には個性が溢れているが、顔や指など外見ではない文字の美しさをアイドルに求めるのは本来あるべき姿なのか。これは、アイドルに対する永遠のテーマなのかもしれない。という逃げの締めで本稿はひとまず終わろうと思う。

*1:Johnny's web内ブログ

*2:A.B.C.-Z/Crazy Accel

*3:2015年雑誌手書きメッセ

*4:少クラ2016年1月6日放送

*5:2015年10月毎週金曜